脱芒(だつぼう)と温湯消毒

いよいよ、2019年の米づくり開始です。と同時に、上州高山農園のブログも始まります。

まずは昨年の収穫時に確保しておいた種籾を脱芒機にかけます。
これは種籾の先端についているヒゲのような芒(のぎ・のげ)を取り除き、あわせて不良種籾を選別してくれる機械。なので、通称「ヒゲ取り機」とも言われます。

これが脱芒機。手前に不良種籾、右から選別された種籾が出てきます。

芒は種籾をまくときに、引っかかったりしてじゃまになってしまうので、取り除きます。さらに、小さかったり軽い種籾をはじいて選別してくれます。

この種籾についているヒゲが芒。

実はこの脱芒機を使用するのは初めて。

これまでは、種籾の確保を人にお願いしたり、購入していたので使用法に慣れておらず、脱芒をどのくらいの強さで行うのか、その調節が具合がイマイチ最初はわからず。初めはゆるめの脱芒からしだいに強めていき、ヒゲがなくなる様子を見ていました。

すると、はじかれる不良種籾が意外と多いのに驚き。まあ、よいよい種籾が選別された、ということにしておきましょう。

数日後、JAの施設を借りて、種籾の温湯消毒です。

これは牛乳の低温殺菌のようなものと考えてもらえればいいでしょう。およそ60℃のお湯に10分、または58℃のお湯に15分間、種籾を漬けるというもの。

種籾の入った網袋を熱いお風呂に入れる感じ。

これで病気の元となる菌を押さえ込むのです。薬剤を使わない消毒方法として普及しています。

温湯消毒後は、すぐに冷水にて冷やせば終了となります。